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フィボナッチ数列とは|黄金比率の計算式
株式投資に限らず一般的に有名な理論としてフィボナッチは有名です。今回は、そのフィボナッチの理論が株式投資に適用できるという話をしていきたいと思います。
人間には美しいと感じる比率があると言われており、その比率をイタリアの学者フィボナッチが証明したことからフィボナッチレシオと呼びます。
具体的には、ミロのビーナスやピラミッドなどの芸術品、オウムガイの殻やミツバチの巣、ひまわりの花などの自然界にあるものが、この比率で説明できると言われています。
この比率のことを黄金分割比率と呼んだりもします。この黄金比率(フィボナッチレシオ)は、フィボナッチ数列によって導かれます。
フィボナッチ数列とは以下のような数列です。計算式も合わせて紹介します。
1 2 3 5 8 13 21 34・・・
この計算式は、1+2=3 2+3=5 3+5=8と続いています。一つ前の数字との足し算になっていることが分かります。
これがフィボナッチ数列です。そして、この数列で割り算をすると黄金比率(フィボナッチレシオ)が計算できます。
1÷2=0.5
2÷3=0.66666・・・
3÷5=0.6
5÷8=0.625
8÷13=0.61538・・・
13÷21=0.61904・・・
21÷34=0.61764・・・
まあ、こんな感じで続けていくと0.618に収斂していきます。そして、この0.618という数字が黄金比率になっています。
フィボナッチラインとは|株式投資での使い方
フィボナッチラインとは「フィボナッチレシオを用いたテクニカル分析手法のこと」です。
要するに、良く分からないけど自然法則で適用できるのだから、株式投資でもこの黄金比率が通用するのではないかという考え方です。
フィボナッチラインには、縦の時間軸に引く方法や斜めに引く方法など様々ありますが、一般的な横に引く方法を今回は説明していきます。
本来のフィボナッチレシオは、0.618でしたが、株価に当てはめる場合は以下の数字を経験則で用います。
0.764
0.618
0.5
0.382
0.236
高値と安値の価格差に対して、上記のレシオをかけてフィボナッチラインを引いていきます。計算方法は、高値に比率をかけるなど間違っている方も多いため注意して下さい。
ちなみに、気になる方もいると思うので、どのように0,764や0.236が出てきたのかを説明すると
0.764=0.382+0.382
0.618≒21÷34
0.382≒13÷34
0.236≒8÷34
となります。これは、先ほどのフィボナッチ数列から8、13、21、34という並びを抜き出しています。当然、数が大きくなるほど、イコールに近づいていきます。
(これは余談なので、こういうものだと思ってもらえれば結構です)
実際に、株価にフィボナッチラインを引くと上図のようになります。
このフィボナッチラインは下落場面で抵抗線として意識されやすくなります。
緑で囲った箇所0.618のラインで反発しようとしていることが分かります。しかし、売りが強くさらに下落しています。
下げ止まって反発したのは、青で囲った箇所0.382のラインでした。
当然、機能しないことも多いですが、投資家は抵抗線として意識しているラインなので、この近辺には思惑の買いや売りが入りやすく出来高は必然的に大きくなっていきます。
また、フィボナッチラインは1以上にも引くことが可能です。1.382、1.618などを用いることが多いです。
これは逆に上げ相場で天井として機能します。
このような感じで、フィボナッチラインは慣れれば非常に使いやすいテクニカル指標と言えます。
ただじ、欠点もあります。それは、高値と安値をどこに取るかで数字が変わってくることです。言い換えると、人によってフィボナッチラインが引かれる価格帯が変わってきます。
そのため、デイトレードのように、チャートの形がめまぐるしく変わるトレード手法には向いておらず、中長期のトレードで重宝される手法と言えます。日足で半年もしくは1年のチャートで分析しておけば、フィボナッチラインとして機能しやすいです。
フィボナッチラインがちゃんと引けてるかの確認方法としては、過去の株価推移で引いたフィボナッチラインが意識されているかを確認すると、精度は高くなります。
お疲れ様でした!
以上でフィボナッチラインの説明を終わります。
もっとテクニカル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。
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