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ボリンジャーバンドとは|計算式は?
ボリンジャーバンドとは「移動平均線を軸に統計学を応用して、株価の変動範囲を予測するもの」です。
1980年代にジョン・ボリンジャー氏により考案された手法です。
計算式を単純化すると以下のようになります。
ボリンジャーバンド = μ(移動平均)± σ(標準偏差)
移動平均については、移動平均線で見てきた考え方と同じです。
日数は任意として、5日とか20日とかの平均値がそれです。
ただ、標準偏差については、初見の方、もしくは聞いたことあるけどよく分からない方も多いと思います。
ボリンジャーバンドの説明をする前に、まずは標準偏差について説明しておきます。
標準偏差とは「統計値の散らばり具合を表す数値のこと」です。
σと表すことが多いので、同時に押さえておいて下さい。
計算式で表すと以下となります。
分散=1/n×Σ(x-μ)^2
σ(標準偏差)=分散^(1/2)
nは個数、xは変数、μは平均です。
ただ、これでは分かりにくいので、例を挙げて考えてみます。
適当なゲームをイメージして下さい。
1回目→5点
2回目→3点
3回目→9点
4回目→4点
5回目→6点
だとすると、平均は5.4点となります。
つまり・・・
標準偏差=(1/5×((5-5.4)^2+(3-5.4)^2+(9-5.4)^2+(4-5.4)^2+(6-5.4)^2))^(1/2)
となります。
これを計算すると、標準偏差は2.06となります。
最初に戻ると、標準偏差とは散らばり具合を表す数値です。
つまり、最小値(5.4-2.06)、最大値(5.4+2.06)です。
3.34〜7.46の間に数が集まりやすいと言うことができるのです。
2つのサンプルが範囲外になっているので、60%の確率で範囲内に収まると言えます。
この例では、サンプルが5個しかなかったですが、例えば20個まで増やしてみます。
5、3、9、4、6、7、5、12、5、2、6、8、5、9、4、5、7、8、6、3
この場合、μ(平均)=5.95、σ(標準偏差)=2.36となります。
つまり、3.59〜8.31の間に数が集まっていると言えます。
この範囲外になっているのは赤くした6個なので、70%の確率で範囲内に入っていると言えます。
サンプル数が多いほど、範囲内に入る確率の精度が上がってきます。
@標準偏差がばらつきを表していること
A標準偏差は平均と組み合わせると数値の集まりやすい範囲を特定できること
この2点を理解しておいて戴ければ、ボリンジャーバンドの説明もしっくりくると思います。
ボリンジャーバンドの見方、成功確率99.7%!
計算式の説明が長くなりましたが、ボリンジャーバンドの見方を説明していきます。
まずは下図をご覧下さい。
中央に来ているのが移動平均線です。それを±1σ、±2σ、±3σの線が覆っている感じですね。
また、新しい話が出てきてしまいますが、統計学には正規分布という考え方があります。
正規分布とは、データの分布が平均値付近に集まりやすいという現象を表した確率分布です。
難しい話は抜きにして、ここで重要なのは、この正規分布によれば、価格変動を確率論に落とし込むことができます。
±1σにおさまる確率が、68.3%
±2σにおさまる確率が、95.4%
±3σにおさまる確率が、99.7%
つまり、例えば株価が+2σ付近まで来ているケースでは、さらに株価上昇する確率は4.6%しかないと言えます。
ボリンジャーバンド3σにおさまる確率は、99.7%なのでほぼ負けることはない確率となります。
ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドの使い方を説明していきます。
先ほどの見方でも説明した通りで、ボリンジャーバンドに過熱感が出ている時にトレードをします。一般的な考え方は以下となります。
株価が+2σ付近の時、売り
株価が-2σ付近の時、買い
株価で波に乗っていくトレードとなるため、デイトレードでは多用される手法です。
また、価格変動が激しい方が機能する指標なので、FXでこの指標をみているトレーダーは多いと言えます。
逆に、何か大きなトレンド転換があると、ボリンジャーバンド自体が急激に広がって、さらに上値(下値)を目指していくこともあるので注意が必要です。
視覚的に分かりやすいので、初心者でも使いやすいと思います。ぜひトライしてみて下さい。
お疲れ様でした!
以上でボリンジャーバンドの説明を終わります。
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