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エンベロープの使い方|最適期間設定と売買戦略

エンベロープの使い方|最適期間設定と売買戦略

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エンベロープとは|移動平均線との関係

エンベロープとは「移動平均線を一定の間隔で上下に乖離させた線を並べた指標のこと」です。

 

英語で包むものという意味があり、株価を包み込むような見栄えのこの指標にはぴったりのネーミングです。

 

エンベロープは移動平均線をベースにした指標なので、もし移動平均線の説明をご覧になっていない方は先にご覧下さい。
⇒単純移動平均線の種類、見方、計算式、期間設定

 

そちらで説明している通り、移動平均線は過去の株価の平均値となります。

 

仮に、移動平均線から株価が乖離することがあっても徐々に移動平均線に収束していくという仮定でエンベロープは成り立っています。

 

つまり、エンベロープを株価と重ねてみることで株価の過熱感などを視覚的に確認することが可能となるオシレーター系指標として役立てることができます。

エンベロープの使い方

エンベロープの使い方を説明していきます。

エンベロープの使い方

株価がエンベロープに接触すると株価に過熱感があると判断します。上だと買われ過ぎ、下だと売られ過ぎの指標となります。

まずは下図をご覧ください。
エンベロープ

 

今回は25日移動平均線をベースとして、2.5%間隔で6つの線を引いています。

 

上図の中で、乖離が大きいところに赤丸と青丸でマークしています。大きく変動しているところでは、5%以上の乖離をしていることが分かるかと思います。

 

このように、株価の過熱感を測る指標として有効活用できます。今回は日経平均株価を使っていますが、出来高が大きく値動きが少ないインデックス系の銘柄の方がエンベロープは機能しやすいと言われています。

 

新興市場の銘柄等は出来高が少なく、値動きが荒いのでエンベロープとはあまり相性が良いとは言えません。

エンベロープの最適期間設定

エンベロープでは、基準となる移動平均線の期間が重要になります。

 

基本的には、25日移動平均線を使えば良いとされています。

 

ただ、銘柄によっては25日移動平均線を使うとズレてしまうものがあります。そういった場合は20日など期間を調整していって下さい。

 

なぜ25日移動平均線が良いのかということについて考えていきます。

 

下図をご覧下さい。
移動平均線乖離率
これは移動平均線乖離率のグラフです。

 

丸印を入れている箇所が乖離が大きいところです。

 

このように見ていくと、以下のようなことが言えます。

 

5日移動平均線だと(期間が短くなると)、株価が加熱している場面でもあまり乖離率が大きくならず指標として機能しない。

 

75日移動平均線だと(期間が長くなると)、株価がレンジ内で値動きしているだけでも5%近い乖離をしてしまうため、指標とするには感度が良すぎる。

 

このような結果、中間付近の25日移動平均線が指標としては一番最適期間と言われています。

エンベロープの売買戦略

最後に、エンベロープを使ったトレード方法を考えていきます。

 

エンベロープでのポジションの取り方は上記で述べた通りで、±5%ラインを超えたタイミングになります。

 

では、このポジションから利確するタイミングはどのように考えるべきでしょうか。

 

同じように逆に±5%まで待つべきかと言えば、それは違います。

 

±5%というラインは、相場に過熱感が出ている状況なので、簡単にはそうはなりません。

 

順張りと逆張りのケースでまとめていきます。
⇒順張りと逆張りとは

順張り

2.5%まで、場合によっては5%ラインで利確

逆張り

0%ラインですぐに利確

順張りであれば、ある程度時間をかけても良いですが、逆張りだと時間勝負なので、0%に満たなくても逆に動く気配があればすぐにポジションを崩すような構えが必要です。

 

ご自身がどのようにエンベロープを使おうとしているのかを理解しておくことが重要になります。

 

お疲れ様でした!
以上で、エンベロープの説明を終わります。

 

もっとテクニカル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。

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