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バフェットからの手紙の概要
バフェットからの手紙の要約です。
言わずと知れた世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏が自身の会社バークシャー・ハサウェイの株主に向けて毎年書いている「会長からの手紙」を分かりやすくまとめた書籍です。
バフェット自身が執筆した書籍は世に存在しないため、実質本書籍が唯一のバフェットの言葉が書かれている書籍と言えます。
バフェットのファンはもちろん、投資家を名乗るならば、世界一の投資家の考えに触れても損はないかと思います。
バフェットからの手紙
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バフェットの企業経営の取り組みを説明しています。
バフェットの投資に対する考え方を説明しています。
バフェットの株主に対する考え方を説明しています。
バフェットの企業買収に対する考え方を説明しています。
会計的な話から企業評価の考え方までを説明しています。
第1部 企業統制
バフェットは、投資家としてスタートしましたが、バークシャー・ハサウェイという会社(基は繊維会社)を買収してからは企業経営者という顔も持っています。
ここでは企業経営者のバフェットが考える、企業統制の在り方を説明しています。
最近よく聞く、コーポレートガバナンス(企業統制)について、買収企業の経営者に対して企業運営をどのように任せているのかという視点から理解を深めていける内容です。
経営者や企業のあり方を日本企業のそれと比べると、日本がいかに遅れているのか良く分かります。
第2部 ファイナンスと投資
投資家バフェットの考え方が書かれている項目です。ここが、我々投資家からすると一番勉強になります。
バフェットの師と呼ばれているベンジャミン・グレアム氏の教えである「ミスターマーケット」や「安全域」に対する考え方を知ることができます。
今やバフェットが行う投資は我々からすると想像もつかない規模に膨れ上がっていますが、基本としている部分は昔から変わっていません。それだけに、我々がそこから学び活かせる考え方が多くあると思います。
また、ジャンクボンドやゼロクーポン債、外国為替、株式など様々な金融商品に対する解説もあるので、そこの話もなかなか興味深いと思います。
第3部 株主戦略
バフェットの株主に対する考え方を通して、我々投資家のあるべき姿を考えさせられる内容です。
株主重視と言われながら、いまだに株主をないがしろにする企業が多い中で、どういった企業が真に株主にとって有益な会社なのかを見極める指針を示してくれています。
結論は、バークシャー・ハサウェイに投資せよになってしまうのですが、株主目線で配当性向を決めたり、自社株買いや株式分割のタイミングを決めたりしている企業というのは探せば出てくると思います。
本内容は、我々株主としても、株主にとって価値のある企業を見極める目を養うための第一歩となります。
第4部 企業買収
第2部のファイナンスと投資の内容と少し重複しますが、ここでは個人としての投資ではなく、企業としてのもう少しスケールの大きい話で書かれています。
我々から見れば、企業のM&Aなどを正しく評価するために勉強になると思います。
特に、バフェットが買収を決める6つの条件などは、非常に明瞭な指針なので、参考になります。もちろん、バフェットの言うが全てではありませんが、お金儲けだけを考えている投資銀行よりは間違いなく参考になります。
投資銀行主導の買収は信用ならないという大前提を忘れてはいけません。我々は、そうした銭ゲバ達に騙されないように、知識を蓄えていく必要があります。
第5部 企業評価
ここでは企業評価の方法について書いてあります。企業経営における会計の話なども書いてありますが、それは読み飛ばしてしまっても良いかと思います。
特に覚えておきたいのが、バフェットが企業評価に用いる指標で「ルックスルー利益」というものです。
簡単に言うと、損益計算書上には見えてこない投資先で再投資される内部留保分まで収益力の評価に含めている指標です。
本書で詳しく解説してくれていますが、バフェットが企業価値を体系的に把握していくために使っている指標で、これが分かるとバフェットの投資手法に対する理解がより深まると思います。
バフェットからの手紙のまとめ
本書籍を読むと、バフェットがいかに優れた投資家であり、企業経営者であるかが分かります。
具体的な投資手法などが書かれている書籍ではないので、実践向きではありませんが、世界一の投資家の思考が余すことなく書かれているので、もっと大局として投資哲学みたいなものが学べます。
これは、投資で迷いが生じた時に指針になってくれるものであり、小手先ではない真の投資家に近づくために必要なものだと思います。
まあ、難しいことを言いましたが、世界一の投資家であるバフェットの考え方を知っておいても損はないと思います。
バフェットからの手紙
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