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ROE(自己資本利益率)とは|意味と計算式
ROEとは「利益を純資産額で割って算出した数値」のことで、資本効率をみる指標として用いられます。
Return On Equityの頭文字を取ってROEと言います。訳すと自己資本利益率となります。
資本効率というのは、私たちが出資したお金を使ってどれだけの利益を出しているかという意味です。数値が高ければ、それだけ上手く事業を行って利益を出している。
つまり、効率的な会社と判断できるわけです。
計算式は以下。
ROE=利益÷純資産×100
ROA(総資産利益率)とは|意味と計算式
ROAとは「利益を企業が持つ総資産の額で割って算出した数値」のことで、資産効率をみる指標として用いられます。
Return On Assetsの頭文字を取ってROAと言います。訳すと総資産利益率となります。
日本でも用いられる機会が多くなってきましたが、欧米ではさらに盛んに活用されています。
計算式は以下。
ROA=利益÷総資産×100
会社の持っている資産額に対して、利益の割合を計算しています。
この利益は明確な定義がありませんが、営業利益や純利益が使われます。
ROI(投資利益率)とは|意味と計算式
ROIとは「利益を企業の投下資本で割って算出した数値」のことで、資本の効率性を見る指標です。
Return On Investmentの頭文字を取ってROIと言います。訳すと投資利益率と呼びます。
投資対効果、費用対効果というイメージに近い指標です。
計算式は以下。
ROI=利益÷投下資本×100
ROEとROAとROIの違い、関係性
ROEとROAとROIは名前や計算式が似ていることもあり混同されがちです。
使いこなしている人も少ないので、これを機会に3つの違いや関係性を知っておいてください。
まずは、3つを並べてみましょう。
ROE:Return On Equity(自己資本利益率)
ROA:Return On Assets(総資産利益率)
ROI:Return On Investment(投資利益率)
ROE=利益÷純資産×100
ROA=利益÷総資産×100
ROI=利益÷投下資本×100
上記を見てみると、ROEとROAとROIの違いは利益を何で割るかということだと分かるかと思います。
分母によって解釈も変わってくるので、ここが重要なポイントです。
3つとも経営の効率性をみている指標でありながら、切り口が少し違うというわけです。
具体的には以下となります。
ROEは株主目線での効率性
ROAは企業全体での効率性
ROIは事業単体での効率性
つまり、株主は自分たちの出資金をどうやって上手く使っているのかROEでみて判断します。
ただし、これだけだと銀行からの借り入れなどの効率性がみえてこないので、ROAで全体資産の効率性をみます。
そして、ROEとROAでは広すぎて見えない事業性などを判断するためにROIが用いられるというわけです。
この関係性を理解しておくと、ROEとROAとROIを上手く区別して使い分けることができます。
ROE、ROA、ROIの使い方と目安
まず注意点として、ROE、ROA、ROIの3つとも株価を計算に考慮していません。
つまり、企業の良し悪しを判断することはできますが、割安割高の判断指標にはならないということです。
まずROEの目安は、10%前後適正水準と言われています。
20%近くなると、かなり資本効率の高い優良企業という評価です。
ROAの目安は、2%前後が適正な水準と言われており、5%を超えてくる優良企業と言われます。
ただし、資産額が直接影響するので、業種によって差が出やすく目安も変わってくることは注意してください。
ROIは業種などによって差があるので、明確な基準はありません。ただし、100%以下だと赤字なのでそこが最低ラインとなります。
気を付けて欲しいのは、これらの指標により良い企業であると判断できても、すでに割高な銘柄もたくさん存在します。
そうした場合は、投資を見送ることが賢明な判断と言えるので、必ずPERやPBRなどの株価の割高割安を判断できる指標と組み合わせてみてください。
お疲れ様でした!
これでROE、ROA、ROIの説明は終わりです。
もっとファンダメンタル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。
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