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三尊天井と逆三尊底の読み方
三尊天井とは「上昇トレンドの中で三山付けると天井になりやすいというチャート分析のこと」です。
逆三尊底とは「下降トレンドの中で逆に三山付けると底になりやすいというチャート分析のこと」です。
トレンド転換を見極めるために重宝されている手法で、三尊天井はトリプルトップ、逆三尊はトリプルボトムとも呼ばれます。
三尊の読み方は、日本では古くから酒田五法の一つ「三山」として、アメリカでもヘッド・アンド・ショルダーズというチャート分析で知られており、昔から使われてきた手法です。
株は心理戦とよく言われますが、人間の心理は昔から変わっていないということです。
さて、文字で書いてもピンとこないと思いますので、以下で図を使って説明していきます。
まずは三尊天井です。青い点線のラインが支持線となります。ここを割り込んだタイミングが売り時と言えます。
三尊天井のポイントとしては、右肩下がりの三山になっていると、三尊天井が決まる確率が高まります。
次に逆三尊を見ていきましょう。
考え方は三尊天井と真逆です。赤い点線が抵抗線となります。ここを抜けたタイミングが買い時です。
逆三尊の場合は右肩上がりになっていると、確率が高まります。
三尊天井と逆三尊底はだまし、否定が多い
先ほど説明したように三尊天井と逆三尊底はトレンド転換を示す指標となります。
大きなトレンドであればあるほど、トレンド転換には大きなエネルギーと長い時間が必要になります。
なので、三尊の形を作ってもエネルギーが足りずに否定されたり、だましになったりすることも多いです。
だましと否定を明確に区別することはできませんが、だましは上がる気がないもの、否定は上がろうとしたがエネルギーが足りなかったものと考えて下さい。
ローソク足の期間が短いほどだましは多くなりやすい傾向にあります。また、三尊天井で右肩上がり、逆三尊底で右肩下がりになっている場合は否定される確率が高くなります。
否定された場合、逆にそれまでのトレンドが加速する可能性もあるので、注意が必要です。
否定(だまし)のチャート形状についてはこちらで解説しています。
⇒三尊天井、逆三尊底を否定(だまし)の確率が高いチャート形状
三尊のトレード戦略
2018年初頭から中国とアメリカの貿易戦争激化による影響や中国の需要そのものの減少によりファナックの株価が暴落しました。
その暴落は、三尊天井で儲けることができたのか見ていきましょう。
水色のラインが支持線となります。このラインを割り込んでくれば売り時ということです。
結果、25000円から15000円付近まで約10000円(約40%)もの値幅を取ることができました。
ファナックの例は、非常に分かりやすい三尊の例を持ってきましたが、よく観察していると三尊は意外と見つけられると思います。
上昇トレンドで三尊天井をつけ、支持線を割り込んだら売り
下降トレンドで逆三尊をつけ、抵抗線を抜けたら買い
お疲れ様でした!
以上で、三尊天井と逆三尊の説明を終わります。
もっとテクニカル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。
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