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12月株安
まずは、一番有名?なアノマリーを紹介しようと思います。
12月の株価は下げやすく、1月の株価は上げやすいというものです。
先に12月株安を見てから、その後で1月株高を見ていきます。
さて、1年以上の投資経験がある方ならご存知の通り、株で儲けたお金にかかる税金は、12月までの収益で決定します。
ということは、投資家は利益を確定したり、損切りしたり等、ポジション調整が最も活発に行おうとするのです。
また、海外投資家の場合は、税金対策に加えて、クリスマス休暇に向けたポジション調整も行われます。
12月は投資家が既存のポジションを解消したい時期であり、新規の取引は少なくなっていくので取引量自体も減っていきます。
つまり・・・
@売り圧力が強まりやすい
A全体の取引量が減りやすい
2つの要因で株価は下げやすくなります。
もう一つ言えば、12月に下げやすいことは広く知られているので、心理的に弱気になりやすいのも一因と言えるかもしれません。
1月株高
12月で見てきた税金対策が終わるとその反動で1月は株高になると言われています。
一般的には、クリスマス前ぐらい〜1月末までの期間で考えられています。
ということで、まずは12月末を見てみましょう。
この時期は、税金対策で引き上げた資金の戻りや1月株高に向けての仕込みがあり、地合いが良くなっていきます。
12月末の株高は「掉尾の一振」もしくは「サンタクロースラリー」と言われています。
2013年末、アベノミクスをPRするために首相自ら大納会への参加を表明して株価を後押しするパフォーマンスがありました。
それだけ、1年の締めくくりというのは重要ということでしょう。
次に年初以降のお話です。
1月も12月末の流れを引き継ぎ、税金対策やクリスマス休暇の資金の戻りが徐々に活発化していきます。
また、1月は特にイベントごとが無く、弱気材料が出にくい月です。
つまり、全体的に上げやすい地合の中、12月に売られた分の買い
が入ってくるので、株価は上げやすくなります。
1月末あたりからは国内企業の決算が本格化するので、いったん様子見で株価は落ち着きます。
第3四半期の決算は、上方修正が出やすい時期なので持ち続けるのも悪くありませんが、決算ばっかりは結果次第でアノマリーなんて通用しません。
クリスマス〜1月末の相場をまとめると・・・
@12月に売られた原因はなくなるので、基本はそのまま買いが戻ってくるので、好地合になりやすい。
Aイベントが少なく悪材料が出にくい。
この2つの要因が株高の要因と言えます。
検証してみよう!
ここまでで1月株高、12月株安について理解できたかと思います。
ここで強調しておきたいのは、あくまでも「そうなりやすい」ということです。
そうなる理由も説明できますが、そうならないこともあります。
だから、説明はこじ付けでしかないとも言えます。
それが、アノマリーです。
ということで、このアノマリーがどれだけ当たっているのか、2009年〜2013年までのデータを使って検証してみました。
以下のグラフをご覧ください。
これは、各年度の12月最初の取引日の日経平均終値をスタートとして、その終値に対する変化率をグラフ化したものです。
これを見ると、12月株安のアノマリーにしっくりくるものはなさそうです。
1月株高についても、2012年以外はダメです。
という感じで、今回ご紹介したアノマリーにはあまり信憑性はなさそうです。
最近は、当てはまらなくなってきているのかもしれません。
ただし、12月末の「掉尾の一振」は複数年度で確認できました。
2013年、2012年、2009年が該当しており、また他の年度でもマイナスになっているわけではないので、パフォーマンスが高いと言えます。
1月株高、12月株安の傾向は近年弱まってきているが、12月後半〜12月末は株高になりやすい傾向がある。
お疲れ様でした!
以上で、1月株高、12月株安のアノマリーについての説明を終わります。
様々なアノマリーを知りたい方はこちらをご覧下さい。
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