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決算短信と有価証券報告書とは?決算書を読みこなそう!

決算短信と有価証券報告書とは?決算書を読みこなそう!

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決算書とは?決算短信と有価証券報告書の違い

決算書は企業分析をする上で重要な情報源となります。

 

上場企業では、投資家に対して自社の状況をレポートする決算書の作成が義務付けられており、多くの上場企業では、年に4回の決算報告が行われています。

 

決算書というと決算短信と有価証券報告書の2つがあります。

 

投資家に対してタイムリーに状況報告することを目的としており、投資家としてもこの決算書の情報は投資可否の判断において非常に重要な意味を持ちます。

 

売上や利益率、ROEやROA、自己資本比率など、皆さんが身近にご覧になっている指標は、この決算書から情報抽出していることが多いです。証券会社が提供している指標系の情報なども決算書がベースにあります。

 

つまり、投資家にとって、決算書は当該企業を知るための最重要情報と言えます。

 

決算短信と有価証券報告書のの違いは、決算短信が速報値で有価証券報告書が確定値という扱いで、基本的には同じ情報が報告されます。

 

また決算短信は上場企業に課されているもので法律で義務化されているものではありませんが、有価証券報告書は金融商品取引法で作成を義務付けられている点も違います。

 

なので、有価証券報告書には会計士の監査報告書が必要ですが、ほとんどの会社は決算短信も会計士が見るので、結果同じような情報になります。

決算短信や有価証券報告書の入手方法

違いない方法は、EDINETというサイトを閲覧することです。

 

金融庁で管理されている同サイトは、上場企業の有価証券報告書を保管しています。

 

また、決算書の速報版となる決算短信は、TDnetというサイトを閲覧することで入手できます。

 

こちらのサイトは、各証券取引所によって運営されています。

 

また、調べたい企業のホームページから閲覧する方法もあります。

 

有価証券の情報だけでなく、どんな企業なのか、どんなサービスを提供している企業なのか、様々な情報を入手できるので、ホームページから見てみるのが良いのではないかと、私は考えます。

 

企業のホームページから見る方法は非常に簡単で、「投資家情報」「IR情報」といった表示をクリックして、「決算短信」「有価証券報告書」といったワードを探します。

 

具体的に、トヨタのホームページを見てみましょう。

 

トップページは、販売用のページにもなっています。まずは、企業・IR情報というリンクをクリックします。

 

 

 

これで、企業情報のページに飛びます。次に下図のように決算報告のリンクをクリックします。

 

 

そうすると、下のようなページにとびます。

 

 

 

このページから、決算書をダウンロードできます。

 

トヨタの場合は、販売サイトのからみもあり、少しややこしいですが、法人向けの会社などはトップページから企業情報のページであるケースが多いので、もう少し簡単に決算書までたどりつけるはずです。

決算書の見方と使いこなし方

本題に入るまでの前置きが長くなってしまいましたが、決算書の見方を説明していきます。

 

基本的な構成は以下3つになります。

 

@今期売上、損益実績、来期予測、配当情報
A経営環境や財務状況の報告
B貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー(CF)計算書

 

トヨタのケースで言えば、販売台数などの報告もありますが、業種によりけりでAの内容が若干変わるという程度で、基本的にはこの構成となります。

 

@今期売上、損益実績、来期予測、配当情報

これは一番表紙にくる部分です。前期との比較で、今期実績売上、利益等が公表されます。

 

なんだかんだ言っても、ちゃんと利益が出ているのかは一番大切なところです。また、配当情報も公表されています。

 

企業によっては、公表していないケースもありますが、たいていの企業では来期の見通し売上、利益もここで確認できます。

 

この内容が悪ければ、それ以上見ても時間の無駄なので、他の会社を探しましょう。

 

A経営環境や財務状況の報告

@で見た内容の詳細が書いてあります。

 

例えば、前期に対して売上増だとした場合、なぜ売上増なのかは@の数字だけでは読み取ることができません。

 

販売個数が増えたのか、そもそも売価を上げたのか、海外向けで為替益が出たのか等、数字の背景を読み取ることができます。

 

また、輸出企業ならば為替設定はどうなっているのか、多角経営ならば各事業の売上、利益の状況はどうか等、細かいところまで知ることができます。

 

さらに、財務状況についても知ることができ、例えば子会社を売却や資産売却して特別益を上げていること等、ここを読めば今年の会社の状況を理解することができます。

 

個人的には、ここの解読に一番時間を割くべきだと思います。

 

B貸借対照表、損益計算書、CF計算書

ページ数としては一番多いので、まじめに読むと時間がかかります。

 

ただ、ここは会計の世界で、投資家にとってはおまけです。投資判断においては@、Aで判断すれば良いです。

 

唯一、営業キャッシュフローがマイナスではないことを確認しておけばOKでしょう。

 

営業キャッシュフローとは、本業で稼いだキャッシュのことですがここがマイナスだと、そもそも事業として成り立っていないことになりますので、ここがマイナスの企業に投資するのはやめておいた方がいいです。

 

決算書というのは何百ページもありますが、ざっくり言うとこんなものです。

 

企業ごとに体裁は若干違いますが、慣れれば書いてある内容や順番はほとんど同じなので、どんな会社の決算書でも読めるようになります。

 

決算書情報の具体的な活用方法は以下参考にしてください。

 

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