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インカムアプローチはブランド価値評価できる!
インカムアプローチとは「企業の収益やキャッシュフローに基づいた企業価値算定方法」です。
ビジネスの世界で、M&Aなどで企業価値評価を算定する際は、最も用いられる手法です。
まずは、インカムアプローチのメリットとデメリットを押さえておいて下さい。
<メリット>
ブランドや技術力など無形資産(のれん)も評価できる。
<デメリット>
将来の収益や配当などを予測するので、主観的な指標となる。
代表的な手法として、DCF法や配当還元法と呼ばれるものがあります。
インカムアプローチはコストアプローチのデメリットであるブランドや技術力などの無形資産を評価できるので、その点で実務上の世界でもM&Aや投資など幅広く用いられています。
DCF法とは|計算式は?
DCF法とは「将来キャッシュフローを現在価値に換算する計算法のこと」です。
Discounted Cash Flowの頭文字をとって、DCF法と呼ばれています。DCF法を説明していく上で重要なことが割引現在価値という考え方です。
簡単に言うと、今の1万円と将来の1万円では価値が違うということです。例えば、今1万円もらえるのと、5年後1万円と500円もらえるのだとどちらを選ぶでしょうか。
大半の方が、今1万円もらうことを選択すると思います。
つまり、時間の経過によってお金の価値は下がっていくという考え方がDCF法の根幹となります。
それを踏まえて以下の計算式を見ていきましょう。
1年目の期待収益÷(1+割引率)+
2年目の期待収益÷(1+割引率)の2乗+
3年目の期待収益÷(1+割引率)の3乗+
4年目の期待収益÷(1+割引率)の4乗+
(5年目の期待収益+残存価値)÷(1+割引率)の5乗
期待収益とは「その企業や事業から予測される収益のこと」です。決算書や業界の市況感などから予測していくことなります。
割引率とは「将来の価値を現在値に換算する際のレート」です。
我々投資家が割引率を決めるのであれば、毎年のトレード結果から決めるのが良いと思います。例えば、100万円の元本で毎年5万円程度の利益が出ていて、今後もそれを継続できるならば5%で設定すれば良いです。
このように見ていくと、期待収益も割引率も変動する可能性がある主観的な指標となっています。
配当還元法とは|計算式は?
配当還元法とは「企業配当を基に企業価値を算出する手法」です。
DCF法とは逆の発想で、収入(配当)から逆算して企業価値を算出しています。我々が期待するリターン率である割引率を使う方法です。
上記を踏まえて以下の計算式を見ていきましょう。
@実績配当還元法
実績配当金÷割引率
Aゴードンモデル
将来配当金÷(割引率-投資利益率×内部留保率)
配当還元法にはいくつかモデルがありますが、今回紹介したのは最もシンプルな実績配当還元法とゴードンモデルと呼ばれる2つの方法です。
ゴードンモデルでは内部留保率に利益率を掛け合わせた成長率を割引率から差し引いています。
インカムアプローチの企業価値評価
冒頭で書いた通りで、インカムアプローチは利益に基づくので、ブランドや技術力など無形資産(のれん)も含めて評価できるのが最大の利点です。
我々投資家目線でも、インカムアプローチによる企業価値評価は理解しておきたいところです。
特にDCF法については、企業価値評価に関わらず、金銭感覚という意味でも重要な概念だと思います。
興味がある方向けに、おすすめ書籍を紹介しておきます。
知ってそうで
|
コストアプローチと合わせた企業価値評価についてく解説されている書籍です。
初心者向けに書かれているので、その他でも学びがあると思います。⇒【書評】知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
お疲れ様でした!
以上で、インカムアプローチの説明を終わります。
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