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マーケットアプローチで企業価値評価|上場企業の投資家が計算

マーケットアプローチで企業価値評価|上場企業の投資家が計算

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マーケットアプローチのメリット、デメリット

マーケットアプローチとは「市場での企業評価(株価)に基づいた企業価値算定方法」です。

 

マーケットアプローチのメリットとデメリットは以下となります。

マーケットアプローチのメリットとデメリット

<メリット>
株価を基にするので、主観的な要素が入りにくく第三者目線で客観的な評価となる

 

<デメリット>
市場は間違った値付けをすることも多いので、適正な評価とならない恐れがある

メリットとデメリットを読むと矛盾しているように感じるかもしれません。ただ、これらは矛盾しているわけではなく、株価とは客観的であると同時に過熱したり、悲観したりするものなので、それが株価の特徴として受け入れるしかありません。

 

マーケットアプローチを用いる際は、株価が理論値から乖離することは多々あることを理解して、相場環境などに気を配り株価が異常値付けていないかを気にしておく必要があります。

 

続いて、マーケットアプローチの代表的手法として挙げられる、市場株価法と類似会社比較法という2つの方法について説明していきます。

市場株価法とは|上場企業の投資家が計算!

市場株価法とは「株式時価総額を企業価値とする評価方法」です。

 

株式時価総額は以下のような計算式となります。

株式時価総額の計算式

株式時価総額=株価×発行株数

株式投資をしている方ならば、時価総額と聞いて馴染みがあると思います。わざわざ計算しなくても、証券会社のページやヤフーファイナンスでも確認することができます。

 

株価が分からないと算出できないので、上場企業を対象にした企業価値評価で用いられる手法です。

 

また、マーケットアプローチのデメリットでお話した通り、株価は一時的な値動きで適正になっていないことがあるので、3か月程度の株価平均値をとって算出するのが一般的と言われています。

 

この手法は、上場企業の投資家が様々な情報を用いて判断した結果である株価を企業価値のベースとして考えるので、投資家たちの判断をそのまま教えてもらうことに等しい手法となります。

類似会社比較法(マルチプル法)とは

類似会社比較法とは「類似企業の時価総額に利益や資産などで算出する倍率を掛けることで企業価値を算定する手法」です。

 

評価対象となる企業が非上場企業の場合、株価が分からないので、類似企業から推測する方法です。

 

上記の”利益や資産などを比較して倍率を算出すること”をマルチプルと呼ぶため、マルチプル法とも呼ばれています。

 

この倍率(マルチプル)の算出方法は、利益額、純資産額、EBITDAなど財務諸表から入手できる情報を使って算出されます。

 

そもそも、非上場企業の企業価値算出方法なので、株式投資という面では用いる必要のない手法となります。

マーケットアプローチで企業価値評価

マーケットアプローチという手法は、株価を使って算出する手法なので、株式投資家にとっては非常に身近に感じられたと思います。

 

また、この手法は投資家たちが事業価値や資産価値、成長性、その他リスクを考慮して株価の値付けが行われているという前提で成り立っているということを理解しておく必要があります。

 

インカムアプローチやコストアプローチで算出される企業価値と乖離している場合は、株価が安すぎるか、高すぎる状況になっている可能性があるため、チャンスになるのでその企業をさらに詳しく分析してみて下さい。

 

インカムアプローチの説明はこちら
コストアプローチの説明はこちら

 

お疲れ様でした!
以上で、マーケットアプローチの説明を終わります。

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