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ROA(総資産利益率)とは|計算式、目安、ROAツリーによる経費分解

ROA(総資産利益率)とは|計算式、目安、ROAツリーによる経費分解

ROA(総資産利益率)とは|計算式は

ROAとは「利益を企業が持つ総資産の額で割って算出した数値」のことで、資産効率をみる指標として用いられます。

 

return on assetsの頭文字を取ってROAと言います。訳すと総資産利益率となります。

 

日本でも用いられる機会が多くなってきましたが、欧米ではさらに盛んに活用されています。

 

まずは、計算式を確認しましょう。

 

ROA=利益/総資産×100

 

会社の持っている資産額に対して、利益の割合を計算しています。この利益は明確な定義がありませんが、営業利益や純利益が使われます。

 

ROEの計算式と似ています。ROAとROEの違いは、ROAの分母は総資産に対して、ROEの分母が純資産となっているところです。分子はどちらも利益を使っています。

 

ROAは、総資産によってどれだけ利益を稼いでいるかをみてます。
ROEは、純資産によってどれだけ利益を稼いでいるかをみてます。

 

ROEとROAの違いは、英語で考えてみると、さらに分かりやすいかもしれません。

 

Return On で「RO」までは同じ意味です。そして、「A」はasset、「E」はequityを意味します。

 

つまり、ROAは会社が持っている資産を使って、どれだけ効率的に経営しているかを表している指標なんです。

ROA(総資産利益率)の使い方と目安

もし1億円の資産を持っている会社でROAが10%だった場合を考えてみましょう。

 

この会社は毎年1000万円の利益を上げる計算になります。

 

そして、この1000万円は内部留保として資本の一部を形成します。

 

配当など無視して大雑把に考えると、この1000万円は会社の資産となる金額なのです。

 

単純に考えていくと、次の年には企業の規模が1.1倍になっているという解釈ができます。

 

つまり、ROAの利点は、「1.1倍企業規模が大きくなっている」といった形で企業の成長力を直感的に表せることです。

 

逆に、ROAの欠点は資本構成が見えないことです。ROEと同じデメリットですが、ROAはどれぐらい負債があるのかを考慮していない指標です。

 

ROAが高い収益性に優れた会社であっても借金比率の大きい会社は警戒しておかなければいけません。

 

収益というのはその期間の一時的な数字でしかないので、景気が良い時は問題ありませんが、リーマンショックみたいなことがあればたちまち収益性は悪化し、資金がショートします。

 

その先には倒産という最悪の地獄が待っているかもしれません。なので、ROAだけで企業を判断するのはリスクのある行為なのです。

 

ROAの目安の感覚を養うために、有名企業の数値を載せておきます。ご参考願います。

 

トヨタ・・5%
ソニー・・-1%(赤字決算の為)
ソフトバンク・・7%
三菱商事・・3%
みずほ・・0.3%
味の素・・4%

 

一般的には、ROAの目安は2%前後が適正な水準と言われており、5%を超えてくる優良企業と言われます。

 

ただし、資産額が直接影響するので、業種によって差が出やすく目安感も変わってきます。IT系、メーカー、金融等ではでROAの目安に差があります。

ROAツリーによる売上、経費分解

最後にROAツリーの解説をします。ROAツリーは経営者目線での話なので、おまけ程度に見て戴ければと思います。

 

ROAツリーとは、ROA改善のためのツールで、ROAを分解してすることで売上や経費分析を行います。

 

実際に、下図をROAツリーと呼びます。

 

ROAツリー

 

ROAを起点に、計算式の要素を分解していきます。

 

ROAを上げるためには⇒営業利益を上げる⇒営業利益率を上げる⇒販管比率を下げる

 

という考え方で一つの要素を深堀していきます。販管比率を下げるという細かい要素まで分解したら、その具体策を考えるのがROAツリーによる分析です。

 

実際に、販管費を下げるためには、広告費の削減、営業部隊の縮小、間接部門のアウトソーシング等々具体的な策を考えていくわけです。

 

投資家目線と言うよりも、経営者目線でのROAの使い方になりますが、ROAツリーの考え方は企業分析する時に使える手法なので、覚えておくとどこかで役に立つかもしれません。

 

お疲れ様でした!
ROAの話は以上となります。

 

もっとファンダメンタル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。

管理人

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