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CAPMの詳しい図解!ポートフォリオ理論で分散投資を勧める理由

CAPMの詳しい図解!ポートフォリオ理論で分散投資を勧める理由

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ポートフォリオ理論とは

ポートフォリオ理論とは「金融投資の比率決定に用いられる理論のこと」です。

 

利益を平均値μとし、リスクをその標準偏差σで表現します。

 

例えば、1つの銘柄に投資するよりも10銘柄に投資した方が、倒産リスクに対しては確実にリスクヘッジになります。自分が投資している10社が全部倒産する確率は天文学的な数字です。

 

さらに、国債や金投資など、不況時に強い資産を組み合わせれば、株式が値下がりする場面で、それら資産の値上がりが期待できるのでトータルでの損失が抑えられたり、利益が出る可能性さえあります。

 

このようにリスクをコントロールして、最も儲けられる可能性が高い投資配分を決める理論がポートフォリオ理論と言えます。

 

  • ポートフォリオ理論で使われる重要単語

・有効フロンティア
・資本市場線
・CAPM

有効フロンティアとは

有効フロンティアとは「収益率を固定した時に分散が最小となるリスク・リターンの領域の中で上方の境界線のこと」です。

 

効率的フロンティアとも呼ばれます。

 

言葉では分かりにくいと思いますが、分散投資の根拠となる考え方で2つの銘柄を組み合わせた方が投資効率が高いことを示しています。

 

つまり、有効フロンティアはリスクだけでなくリターンにも着目するため、リスクを下げるのは良いことだが、それでリターンが大きく減ってしまってはダメと考えます。

 

リスクとリターンのバランス、投資効率を考慮しているわけです。

 

Aのリターンが2%で、Bのリターンが10%であれば、2つの銘柄を組み合わせたときに2%〜10%の間で必ず推移することは検討がつくかと思います。

 

なので、その間でリスクが最も低い投資比率はどこかという観点から引いた線が有効フロンティアとなります。

 

有効フロンティア

資本市場線とは

資本市場線とは「リスクフリーレートから有効フロンティアに接するように引いた線」です。

 

下図のようなイメージです。

 

資本市場線

 

リスクフリーレートとは「リスクの無い、もしくはほぼ無い資産(無リスク資産)から得られる利回りのこと」です。

 

キャッシュなどの資産は、時間経過によって価値を生むという考えられており、この時間的価値を算出する際に用いられます。

 

例を挙げると、今もらえる100円と3年後もらえる100円では、今もらった方が早くもらえる分だけ価値があるということです。
この時間差分の価値が時間的価値です。

 

実務の世界では、10年国債の利回りをリスクフリーレートとすることが多いです。

 

ポートフォリオ理論では、最適な投資配分にしたっぽとフォリオに対して、無リスク資産を組み合わせることでさらに効率的な投資を可能とすると考えるため、資本市場線という考え方が存在します。

CAPM(資産価格モデル)

CAPMとは「複数の金融資産を組み合わせて理論的に最適なリスクとリターンを導くモデル」です。資本資産価格モデルとも呼ばれます。

 

1960年代にウィリアム・シャープにより提唱された理論で、資産価格モデルにおいて最も基本となるモデルです。

 

これまで、説明してきた有効フロンティアと資本市場線の交点がCAPMと呼びます。

 

CAPM

 

有効フロンティアと資本市場線の交点を接点ポートフォリオと呼び、CAPMにおいて最も効率的な投資配分と考えます。

 

ポートフォリオ理論をしっかり理解しようとすれば、数理的な話がついてくるため非常に難しいと思いますが、アウトラインはそこまで難しい話ではありません。

 

究極には、1つの銘柄で投資するより、いろんな銘柄を使って投資した方が効率的であることが理論的に証明されているということです。

 

このように、ポートフォリオ理論ではリスク資産と無リスク資産に分散することで、最適な投資効率を得ることができるようになります。

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