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金融ビッグバン
投資の未来を変えたとも言える金融ビッグバン。実際に、株式市場どんな影響を与えたのかを丁寧に解説していきます。
金融ビッグバンとは「1996年から始まった大規模な金融改革の俗称」です。
1990年代、バブル崩壊によって弱り切っていた日本の金融市場を横目にニューヨークやロンドンの金融市場では金融規制緩和がすすめられていました。
世界の金融市場から遅れを取るまいと、第2次橋本内閣が「フリー(自由)」「フェア(公平)」「グローバル(国際化)」の3つをコンセプトに金融改革を提唱しました。
海外の後追いだったこともあり、日本版金融ビッグバンなどと呼ばれることもあります。
具体的には以下のような取り組みがありました。
・金融持株会社の解禁
・ディスクロージャーに関する法整備
・証券会社の免許制から登録制への移行
・証券手数料の自由化
・外国為替取引の自由化
・銀行業へ新規参入の認可
・金融商品の取扱い規制の撤廃
金融ビッグバンは広く金融市場に行われた改革ですが、その中でも株式市場に大きな影響を与えた改革は以下3つ。
@金融持株会社の解禁
A証券会社の免許制から登録制への移行、手数料自由化
Bディスクロージャーの法整備
金融持株会社の解禁
改革以前までは独占禁止法の観点から金融会社の持株会社は禁止されていました。
これは、銀行と証券、銀行と生保といった業種をまたがった参入を禁止することに繋がっていました。
この金融改革の後、自由化された金融業界では大きな再編が行われ、SMBC日興証券のような銀行系証券会社が誕生することになります。
利用者の側面から見ても、預金口座との連携が密になり、資金移動が簡単になったりなどのメリットを享受しています。
免許制から登録制への移行
証券会社は従来免許制により、政府に守られた新規参入が難しい業界でした。
これが登録制に変わり実質自由化されたことによって、新規参入が容易になりました。
また、改革以前は売買手数料も一定に保たれていましたが、手数料も自由化となったためネットを活用した安価な証券会社なども誕生しました。
個人投資家にとっては、金融ビッグバンで最も大きな変化はこのネット証券の誕生と言えるかもしれません。
これまでの証券取引に対して、大きく利便性が向上し、かつ安価な取引が可能となりました。
金融ビッグバンに感謝ですね。
ディスクロージャーの法整備
改革以前では、国際的に会計制度の遅れや不十分な情報公開などがたびたび指摘されていました。
そのため、公平な市場を実現するべく進められたのが、情報公開の充実化です。
具体的には、有価証券報告書での事業リスクやコーポレートガバナンスに関する情報開示義務、四半期ごとの情報開示義務などが上場企業には課せられることになりました。
今では当たり前に見ている決算書ですが、昔はそんな情報も当たり前になかったということです。
個人投資家でも情報が得られる時代になったと言われることがありますが、この改革によってそのような誰でも必要な情報が入手できる環境になったのです。
金融ビックバンが起こした未来
今、我々が普通だと思っている環境が全て整ったのは、2000年後半のことでした。
想像以上に、つい最近の出来事なのです。
有価証券報告書の内容が充実したのはつい最近のことだと知ると、しっかり利用しないと損した気になりませんか?
重要な情報だからこそ多くの方が努力して法整備までして、企業に情報公開を義務付けているのです。
これこそ歴史から学べる真実だと私は思います。
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