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EPSとBPSの計算式と目安|株価指標としての使い方とは

EPSとBPSの計算式と目安|株価指標としての使い方とは

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EPS(1株あたり利益)とは|意味と計算式

EPSとは「利益を1株あたりに換算した数値のこと」です。

 

Earnings Per Shareの頭文字をとってEPSと呼ばれ、訳すと「1株あたりの利益」となります。

 

計算式は以下。

EPS=利益÷発行済株式総数

 

利益が100億円といっても、会社規模によって評価は変わります。

 

そのため、1株あたりの数値で分析することで、正確な分析が可能となります。

BPS(1株あたり純資産)とは|意味と計算式

BPSとは「株主資本を1株あたりに換算した数値のこと」です。

 

Book Value Per Shareの頭文字をとってBPSと呼ばれ、訳すと「1株あたりの純資産」となります。

 

計算式は以下。

BPS=純資産÷発行済株式総数

 

EPSと同様に、1株あたりで補正することによって、基準を合わせています。

EPSとBPSの違い

EPSとBPSは混同されがちなので、違いを整理しておきます。

 

意味の違いは以下。

EPSとBPSの意味

EPSはEarnings Per Shareの略
BPSはBook Value Per Shareの略

 

頭文字の意味がEarnings(利益)とBookvalue(資産)というところに違いがあります。

 

EとBの意味を紐づけて覚えておくと、使い分けしやすくなります。

EPSとBPSの計算式

EPS=利益÷発行済株式総数
BPS=純資産÷発行済株式総数

 

株価指標としては、EPSをよく使いますが、BPSの考え方はPBRで用いられます。

 

結局、どちらも大事なので覚えておいてください。

EPSとBPSを1株に換算する理由

1株あたりに換算する意味をサクッと説明しましたが、もう少し深堀りしていきます。

 

例えば、1億円の利益と言っても、今と10年前では意味が変わるかもしれません。

 

企業の発行済株式数というのは、株式分割や企業買収を通して、絶えず変化しています。

 

10年前の株式発行数が1億株、今が2億株だとします。

 

この場合、10年前のEPSは1、今のEPSは0.5となり、利益額は同じでも収益力は弱体化したと評価されてしまいます。

 

このように単純に利益額だけ見ていると企業の実力を見誤ってしまうので、1株あたりに修正して分析しなければいけないのです。

つまりEPSとBPSは、1株あたりに換算することで株式の価値を正確に把握できます

 

日本の決算報告を見ていると「当期純利益が○○円でした」という言い方が主流なので、EPSやBPSを見る機会は少ないかもしれません。

 

ただ、アメリカでは「EPSは○○でした」という言い方をよく目にします。

 

日本でも徐々に変わってくると思うので、ぜひ慣れておいて下さい。

EPSとBPSの株価指標としての目安は?

EPSやBPSを株価指標として使う際の目安になる数字というのはありません。

 

なぜならば株式発行数や利益額はそれだけで判断が難しいため、過去や未来と比較するのが正しい使い方となります。

 

具体的には、私は下記を重要視しています。

EPSとBPSの目安

・前年度からの伸び率(EPSなら20%増、BPSなら増加で良い)
・3か年で上がり続けているか
・EPSは四半期ベースで上がり続けていると超優良株

 

利益の絶対値が増えていてもEPSが伸び悩むと、株価は低迷するので注意が必要です。

 

三菱自動車の例を考えてみましょう。

 

同社の株価は長らく低迷しています。

 

しかし、利益はそれなりに出ているのになぜ株価が上がらないのか、その答えはEPSです。

 

業績不振だった過去に大量発行した優先株があり、これを処理するためには莫大な資金(増資)が必要です。

 

どんなに業績が良くても、大規模な増資を発表すれば、株式は希薄化するので株価は下落します。

 

その希薄化を懸念して、株価が上がらないのです。

 

こういった背景を知らないと、三菱自動車は好業績だし指標的にも魅力的な銘柄なので買おうとなってしまいます。

 

EPSで考える重要性が少し伝わったでしょうか。

 

新株予約権や転換社債などで発行株数が増える話はよくあります。

 

こういった話は「希薄化懸念」と言われて株価の下げる要因になるので注意が必要です。

 

お疲れ様でした!
以上で、EPSとBPSの話は終わりです。

 

もっとファンダメンタル分析を知りたい方はこちらをご覧下さい。

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