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PER(株価収益率)とは|一般的な目安
PERとは「株価を利益で割って算出した数値」のことで、企業の利益水準から今の株価が適正水準かどうか判断する指標になります。
PERについて良く分からない方は先に下記をご覧ください。
一般的には、20倍以下が割安水準と言われています。
PER20倍だと20年間で株主価値を回収できるという計算になり、企業のビジネスのサイクルは20年程度で陳腐化すると考えられることからこのレベルが適正水準と考えられています。
ただ、近年の日本市場では低PER化となっており、主観では10倍が妥当な水準ぐらいです。
なので、今回の説明ではPER10倍をベースとして説明していきますので、ご承知おきください。
PERの目安は成長率によって変わる
上述した通り、PERの基本的な考え方は毎年の利益で株主価値を回収できる期間を指します。
つまり、PER10倍であれば、仮に今の利益水準が10年続けば、投資した金額分の利益を計上することになります。
全てが株主に還元されるわけではありませんが、リスクの観点では安全性が高いわけです。
ただ、これは利益水準が変わらないという前提であり、成長企業であれば利益が増えていくので、PER10倍で投資したら回収期間はさらに短くなります。
だから、みんなその株が欲しいと思うので、株価が上がりPERは高くなっていきます。
成長企業はPERが高くなり、衰退企業のPERは低くなるので、適正水準は成長の期待度によって調整する必要があります。
成長率とPERの目安は以下。
成長率 | -5% | ゼロ | +10% | +20% | +30% |
---|---|---|---|---|---|
PERの目安 | 8.03 | 10 | 15.94 | 25.96 | 42.62 |
成長性がゼロの会社のPERが10倍とした場合という点は留意してください。
年30%成長を10年続けられるような会社はほぼ皆無だと思いますが、それぐらい期待が高ければPERが50倍近くても妥当水準となります。
逆に、PER100倍とかになっている会社は、確実に割高なので、絶対に手を出さない方が良いと思います。
企業ごとのPER適正水準まとめ
PERが企業成長率によって変化することは理解できたかと思います。
企業ごとの目安感をまとめると以下。
寡占市場の大企業(通信、インフラ)
⇒PER10倍前後
競争が激しい大企業(自動車、電機)
⇒PER8倍前後
成長性の高い新興企業
⇒PER20倍前後
あくまでも目安なので、ご自身でチューニングしてみてください。
ただ、先ほどの表で言えば、PER25倍というのは、10年間の平均成長率が+20%となる期待を含んだ株価だと言うことを踏まえると、PER20倍以上という水準はかなり割高な水準であることが分かると思います。
なので、日本株においてはPER20倍以上の銘柄に手を出すのはやめた方が良いかもしれません。
ちなみに、米国株だとPER20倍がベースとなります。
商品が変わるとPERの適正水準も変わるということは知っておいてください。
米国株の方がベースが高いのは、株主還元の手厚さや市場参加者の多さなどで米国株の方が評価されているのが理由にあります。
戦略を広げたいならば、米国株をポートフォリオに組み込むというのは良い戦略です。
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